信じてしまった「うまい話」
私がこの借金生活に突入した出来事の1つに、詐欺事件に巻き込まれたという話があります。それについて今回お話ししていきたいと思います。
私が大学を卒業して22歳の時、その事件は起きました。当時、大学卒業期に大学のあった県で就職活動をしていました。私はアルバイト時代に約3年ほどパチンコ店に勤めていたので、その流れで正社員の大手のパチンコ店に勤めることになりました。給与は他の職種と比べると少し多くもらっていたかもしれません。
しかしパチンコ店はサービス業のため、平日勤務で土日休みではありませんでした。県外で一人暮らしをしていると、土日休みが被っていなかったので、友達と休みを合わせて遊びに行ったりすることはできませんでした。
その時に既に少し借金があったので、私は借金問題を解決するために日々業務に取り組んでいました。その時は借金額がとても少なかったので、別に意識するほどではなかったのですが、生活の中で仕事だけをしていると私はストレスが溜まりました。
なぜ私がこんな目に合わないといけないのか、なぜ私は仕事のために生活を我慢してるのかと考えるようになりました。その時、悪魔の誘いが私の耳に入りました。
その内容は「自由に仕事ができる」というものでした。そして「好きな時間に好きなところに行き、好きな人と遊ぶことができる」「お金に不自由することは無い」などと、今思えばとても甘い話でしたが、当時の私にとってはとても魅力的に感じました。
詐欺の内容についてはこれからお話ししていきます。
どうして疑わなかったのか
なぜそんな簡単な詐欺に引っかかったのかと言うと、詐欺師は常に人を騙すことばかりを考えているので、話し方や立ち振る舞いがとてもプロフェッショナルだったからです。社会人を少ししかしない私にとってはとても凄い人、私が思い描いていた成功者のように見えました。しかしそれは演出であり、私からお金を巻き上げるための詐欺師のやり方だったのです。
私は当時の先輩に誘われて、その話を数百キロ離れた大阪に話を聞きに行きました。先輩が始めたということで、私は少し安心感もありました。その時のことを私は鮮明に覚えています。先輩と2人で車に乗り何時間もかけて大阪に行きました。
個人情報を全てお話ししたいのですが、プライバシーもあるので、詐欺師の名前は伏せておきます。この問題について他の記事で取り上げられている人もいらっしゃいました。また詐欺グループの被害に遭われた方で団体を作り、抗議しようとしている方もお見かけしました。
話は変わりますが、私の場合は車で先輩と2人で大阪に行き、駐車場に着いたタイミングで先輩と一緒にスーツに着替えました。そして事務所に行きました。よくわからないお金持ちのマインドを説明され、今のままではいつまでたっても自由やお金持ちになることができないと言われました。
挙句の果てには目の前に1,000,000円の束を見せられ、このビジネスをすればこのお金が容易に手に入ると言うことを言われました。私は目の前の現金にとても魅力を感じました。
また話が終わった後にその人が所有する高級車のベントレーに載させていただきました。私は高級車に乗ったことがなかったのですが、ベントレーに乗ったときに後部座席に座りました。とても広くて椅子がふかふかしていて車に乗っていると言うよりはソファーでくつろいでるような感覚でした。
いろいろな体験をさせてもらい、自分もこのようになれるのではないかと言う希望に満ち溢れていました。何度かその後も大阪に足を運びましたが、いろいろな詐欺に引っかかった方が部下として働いていました。勉強と言う名目でお給料はもらわずにその方のお世話をしていました。
今思えばとてもおかしな話ですが、当時の私は社会経験も少なく、これは成功者の姿なのかと憧れを持つようになりました。そして私はすぐに勤めていた会社を離れて、その仕事をするために契約を結びに行きました。
うまい話の裏にあった真実
私は会社を辞めてそのビジネスで成功を収めるために大阪に向かいました。縁もゆかりもない大阪で話を聞きに行って、仕事を辞めた際には必ず自分は成功者になって自由を掴むぞという気持ちになっていたので、不安な気持ちも大変ありましたが、成功してみんなを見返してやろうという気持ちもそれ以上にあったと思います。
結論から言うとその仕事内容は、私のような契約をした人を増やし続け、お金を増やしていくという内容でした。私の場合は契約金が500,000円でした。1,000,000円や3,000,000円など、いろいろな契約金があることを知りました。
内容はこれから上がっていきそうな株の銘柄を聞くことができるといった情報を得ることができる。そのためには入会金が必要、または私のようなビジネスをしたい人は、私のようにネズミ講の末端社員になる権利を手に入れるということができるということでした。
要するに、投資の方にしてもマルチ商法のほうにしても、中身は私の思っていたものと全く違いました。なぜ仕事を辞める前までに知ることができなかったのかというと、覚悟を見せて欲しいとのことで、相手の思惑通り仕事を辞めればやるしかないので、逃げ道をなくすための作戦だったと思います。
その時に私が思ったことは、こんなビジネスをやって幸せを得ることはできないということでした。そういったものの私は入会金で500,000円を支払っていたので、返金をしてもらうことはできませんでした。
紹介してくれた先輩も同じような内容で辞めたがっていましたが、返金ができないので諦めかけていました。またその詐欺師の思惑だと思いますが、500,000円や1,000,000円の入会金を受け取る際は、振り込みではなく現金手渡しを希望していたので、後が残らないように、後から何かでもめたときに「受け取っていない」と主張できるという点においては、詐欺師がしっかりと考えられていたのかなと思います。
私はとてもうまく騙されました。しかし私はその時に仕事を失いましたが、これ以上の被害者を増やしてはいけないと思いまして、私は入会金を支払いましたが、その後その方と連絡を取ることを控えました。
こういった被害者がたくさんいるからこそ、ベントレーや現金を振りまくことができるということもわかっていたし、このような活動をしている人は、日本でどれだけいるのか、世界でどれだけいるのかなと考えるとキリがありません。しかし私はこのような1人にはなりたくないと思いました。
何か感動や共感を与えることでお金を得るなら別にいいと思いますが、何も商品がなくサービスも提供もなく、幸せを他者から奪い取る、このような卑劣な詐欺行為に私は加担したくはなかったです。
新卒の大切なチケットを失った状態で、私は次の人生を歩むことになりました。また入会金で支払った500,000円は他の記事でも書いてあるように、全額消費者金融で借りていたので、その後の支払いも大変な地獄でした。
失敗から得た教訓
今回の件で私が得た事は、そんなおいしい話は自分に舞い込んでくることはないということです。普通に考えればわかるのですが、私は何か自分が特別な存在で、私に何か良い話が舞い込んできたと思っていましたが、世の常的に考えれば、私にそんなおいしい話が回ってくることはありません。
運がよければ回ってくることがあると思いますが、基本的においしい話は回ってこない。おいしい思いをしたい人がおいしい思いをしたそうな人に声をかけて、お金をむしり取るだけの構造が出来上がっていて、そのおいしい思いをしたい人が私に声をかけてきただけだと思いました。
なので、詐欺被害で苦しんでいる方や、詐欺被害にもう既にあった方もいらっしゃると思いますが、私は基本的には自分自身でしっかりと考えて知識をつけ、自分が信用できる人のみの意見を取り入れるべきだと思います。
とても当たり前の話をしていますが、欲を出してたくさんのお金を一気に手に入れたいと思えば、それを利用してお金をむしり取ってくる人間もこの世の中にはたくさんいます。なので、取り返しのつかない状態になってしまうことを防ぐためにも、自分ができるキャパを超えることをせずに、自分の力のみでキャパを広げていく努力をしていく必要があると思いました。
入会金の500,000円は、どれだけ苦しい思い、悲しい思いをしても返ってくることはありませんが、私は20代そこらでこの経験をできてよかったなと思います。40代50代で、もし何百万の被害にあったときに、私は精神的に立ち直ることができないと思ったので、20代で500,000円を失いましたが、勉強代だと思い、これからもし私の周りでそのような被害が出そうになったときには、この経験をお伝えして、1人でも被害者を減らしたいと思いますし、私はこのような稼ぎ方をしている人を許すことはできません。
これから同じような話に出会ったら
また同じような話が私のほうに舞い込んできたら、私はきっと相手にもしないと思います。私はその後にたくさんの勉強や考え方を身につけました。もう相手には頼らずに自分で解決する力もつきましたし、私が商売や生活で何か人に対してお願いするときは、私の考えの軸を中心にお願いすることがあっても、他人の考えの軸でビジネスをすることは無いので、私は私がやりたいことのために相手にお金を払うことはありますが、相手が生み出したもの、相手がやりたいことのお手伝いをするためにお金を払うことは一切しません。
これからは自分が叶えたい夢や目標がいろいろとありますが、そのために人と協力することはありますし、自分のためにお金を支払うことはありますが、大阪の詐欺事件のようなことはもう私は一生起こすことはないので、もしこの記事を読んでこのような不快な思いをした方が1人でもいらっしゃるのであれば、私と一緒に今後の生活を頑張っていきましょう。そして、残念な生き方をしている人たちを見返しましょう。
正直なところ、もう相手にもしていませんが、でも自分自身がこれを教訓として成長できたことに対しては大変感謝しています。そして顔ももう忘れてしまいましたが、きっとその方は地獄に行くので、もう天国に行く私にはお会いできませんが、ぜひ元気で過ごしていて欲しいなと思います。